数多くの花の中でも菊は高潔な姿と香りでどの花にも劣りません。それゆえ韓国や中国では、
昔から文人墨画家たちが四君子のひとつとして菊の品のある特性を詩で詠(うた)い、
菊でお酒を作って飲み、9月9日菊の節句(重陽節)には菊花酒を飲み一日を楽しみました。
そして「脳卒中に効果がある」として菊の花を枕の中に入れて寝たり、
新羅時代には菊の花を霊草にみたて幽霊を追い払うことにも使用し、葉を焼いて薬として用いたと言います。
また昔、中国では「南洋の麗懸」という所にある小川の上流に菊の花が自生していましたが、
その水を飲んで暮らした下流の村人は100歳以上の長寿が多く、仙人彭祖は毎朝菊の露を飲み無病長寿をしたという話も伝えられています。
このように、菊は鑑賞価値だけでなく薬としても昔から多く利用されていました。
韓国に伝えられた経路やその時期は正確には解明されておりませんが、百済16代?斯王の時(1600年前)5種(青、黄、白、赤、黒)
の菊の種子を日本に送ったという記録から見ても、随分と昔から栽培されていたことがわかります。
現在韓国で栽培されている品種は、主に中輪、大輪菊に属するものなどが、約300~400種余りありますが、
これらは韓国の中部地方と中国でよく見られる山野菊を原種として改良されたものなどを言います。 |